誠実さとホスピタリティの国から。日本で活躍するスリランカ人材を育成。　広済堂ビジネスサポートと教育機関GSDCが描く「学ぶ・働く・定着まで一気通貫モデル」

1．はじめに ― 両国の課題を「共創」で解決する

日本は少子高齢化の進行により、労働力人口の減少という深刻な課題に直面しています。介護・外食・宿泊・物流など、暮らしを支える分野で人材不足が顕著になり、地域社会の持続性にも影響が及びつつあります。一方、スリランカでは、優秀で意欲的な若者が増える一方、国内における雇用機会の不足やキャリア形成の限界が課題視されています。

株式会社広済堂ビジネスサポート（代表取締役：鉢呂耕一）は、これら両国の課題を「共創」の力で解決するため、スリランカの有力教育機関 GSDC（代表：アシュ・マーラシンハ） と戦略的パートナーシップを締結しました。

本プロジェクトは、教育から送り出し、就業、そして日本での定着までを一貫して支援する“教育・雇用定着エコシステム”の構築を目指すものであり、単なる人材送り出しを超えた社会的挑戦です 。

2．提携の全体像と目標

今回の提携は、日本国内の人手不足を解消しつつ、スリランカの若者に新しいキャリアパスを提供する「Win-Winモデル」を実現することを目的としています。

段階的に規模を大きくし3年目には2,000名 の学生を対象に、日本語教育・職能研修・文化理解プログラムを経て、日本企業における安定した就業と長期的な定着を支援します 。

対象職種は、介護・外食・宿泊・ドライバーなど「特定技能」分野を中心に、今後さらに多様な業種への拡大を視野に入れています。

このプロジェクトは、現地教育機関と受け入れ企業を結ぶ「橋渡し役」として、広済堂ビジネスサポートが培ってきた40年以上の人材ビジネスの経験と、GSDCの教育ノウハウを融合させることで、信頼性と成果を両立する仕組みを確立します。

3．プロジェクトの骨子は、以下の４つのポイントを柱とします 。

（1）目標管理

• ・ 初年度500名、2年目1,000名、3年目2,000名の就職卒業生目標を設定。
• ・ 日本語試験合格率、面接通過率、定着率などを定量分析し、教育体制の強化を実施。

（2）人材育成

•  ・ N4〜N3レベルを目指す日本語教育カリキュラムを導入。実務に即した会話力を重視。
• ・ 日本文化・マナーの教育を組み込み、生活・職場の両面で適応できる力を育成。
• ・ 各職種に即した技能訓練（テクノロジー教材等も活用）を実施。
• ・ 教師への研修や修了認証制度を設け、教育の質を担保します。

（3）マッチング最適化

• ・ 学歴・技能・日本語力・職務適性をデータベース化。
• ・ 面接支援、模擬面接、翻訳サービスで企業と候補者双方をサポート。
• ・ 過去データの分析に基づく「配属成功モデル」を導入し、マッチング精度を向上させます。

（4）定着支援

• ・ 入社前にオリエンテーションを実施し、安心して受け入れられる環境を提供。
• ・ 来日後は生活支援・通訳・メンタルケアを含むフォローを継続。
• ・ 3か月・6か月・1年後に定着状況を追跡し、課題をPDCAで改善します。

4．社会的役割（日本とスリランカ双方に持続的な価値を）

• ・ 日本にとって：慢性的な人材不足を解消し、介護や外食など生活基盤を支える分野の安定に寄与します。
• ・ スリランカにとって：若者が国際的な舞台で力を発揮し、家計・地域社会に貢献する機会を得ます。教育と雇用の好循環を生み出し、両国の経済や文化交流の深化に寄与することが期待されます。特に、仏教を基盤とした価値観や日本語教育の普及など、文化的な親和性がこのプロジェクトの成功を後押しします 。

5．GSDC社の強み

GSDC（Global Skills Development Campus）は、スリランカ最大規模の日本語学校を運営し、特定技能ビザおよび技術・人文知識・国際業務ビザ（技人国）を目指す方々に対して専門的な日本語教育を提供しています。年間で1,000名以上の学生が学習しており、スリランカにおける日本語教育・人材育成の中核的存在です。

また、GSDCは人材送り出し機関「GSA（Global Skills Agency）」としても活動し、特定技能や技人国ビザの取得支援、日本への送り出しを専門的に行っています。送り出しが開始され、2年が経過しましたが、そのうち300名がGSDC/GSAを通じて送り出された人材であり、信頼性と実績を兼ね備えた機関として高く評価されています。

現在、スリランカ国内に4つの校舎（キャンディー、アヌラーダプラ、コロンボ、クルネーガラ）を構え、夜間対応のオンラインクラスも展開。日本人教師6名を含む専門講師陣が在籍し、正確な発音や自然な表現を習得できる教育環境を整えています。さらに、国家資格である、介護福祉士資格を持つ講師が直接の指導を担当し、ベッドや車椅子など実際の介護現場を模した設備を活用することで、即戦力となる実践的スキルを学べるのも大きな強みです。

技能訓練には合計200時間を確保し、基礎から応用まで徹底した教育を実施。これにより、学習者は日本での就労現場にスムーズに適応できる力を身につけます。さらに、豊富な人材ネットワークを活かし、急な人員確保のニーズにも迅速に対応可能な体制を構築しています。

6．メッセージ ― 共創が開く未来

広済堂ビジネスサポートは、GSDCとの提携を通じて「国際人材の循環モデル」を確立し、社会課題の解決と人材の成長を同時に実現する新たなスタンダードを築きます。

私たちは、送り出す人材一人ひとりの未来に責任を持ち、企業の成長と個人のキャリア形成を両立させる「共に歩むパートナー」であり続けます。

このプロジェクトは、両国の未来に新しい扉を開く挑戦であり、すべての関係者に希望と持続可能な価値をもたらす架け橋になると確信しています。

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